女性は生理前にPMS(月経前症候群)と言う様々な精神的・身体的不調を経験します。人により症状の強さや持続期間が様々でなかなかPMSについて悩みを共有したりする機会は少ないと思います。今回はPMSの一つである「抜け毛」に焦点をあって解説します。生理前・生理中の抜け毛は正常なのか、なぜ起こるのかなどを詳しく解説してきます。
生理前や生理中に抜け毛を経験するけど、それが生理の影響かどうかわからない…と言う方もいると思います。結論として、生理前に抜け毛があるのは正常なPMSの症状の一つです。生理前はホルモンバランスが大きく変化します。ホルモンバランスの変化によって、頭皮の環境が変化したり、血行悪くなり、抜け毛が引き起こされます。またPMSの持続期間や影響を受けるタイミングも人により異なるので、生理前・生理中・生理後いずれのタイミングでもホルモンバランスの変化で抜け毛が引き起こされていると考えられます。
一般的に1日に100本以内の抜け毛は生理的な抜け毛として正常と言われています。逆に1日100本を超える抜け毛や、軽い力ですぐ抜けてしまう場合などは薄毛の原因となる抜け毛が隠れている場合があります。抜け毛の本数の変化や、髪質・頭皮の状態の変化を感じた場合はすぐに医師の診察を受けましょう。PMSによる抜け毛ではなく薄毛が疑われる場合は、こちらの記事をご参照ください。
PMSによる抜け毛は本数がそれほど多くなければ必ずしも対処が必要なわけではありません。しかし抜け毛を見るのがショックな方や、髪がボリュームダウンするのが嫌な方は以下の方法が有効です。
栄養を多く含む食事や良質な睡眠やホルモンバランスの変化を抑え、PMSの症状を和らげるのに有効です。生理前だけでなく普段から睡眠時間の確保や食事の栄養バランスは意識すると良いでしょう。
生理前はどうしてもストレスが溜まってしまいイライラしてしまうもの。しかし溜め込んでしまったストレスは自律神経が乱れ、頭皮の血行不良の原因になります。自分の好きなことに時間を使うなどして極力ストレスを溜め込まないよう意識しましょう。
薄毛治療薬を用いて、普段から抜け毛を予防したり発毛量を増やすことで、PMSによる抜け毛の量が緩和する場合があります。
症状が気になる方や、なかなか改善しない方は一度病院で診察をうけるのも一つの手です。薄毛は年齢に関わらず発症する病気で、PMSによるものだと思っていても、実は意外な薄毛を引き起こす要因が隠れているかもしれません。まずは自分でできることを試して、みてなかなか改善しない場合診察を検討すると良いでしょう。
いかがだったでしょうか。PMSの結果、抜け毛が起こるというのはありうる症状の一つです。ストレスや生活習慣に気をつけ、少しでも抜け毛を減らせると良いですね。PMSによる抜け毛以外の症状と見分けるために日頃から頭皮の状態をチェックしておくと良いでしょう。
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医療家系で育ち、若くに父が病死したことから、ヘルスケア領域での社会貢献を志す。自身が薄毛に悩んだ経験から「すべての人をデリケートな健康問題から解放する」をミッションにしたオンライン診療サービスActually, を創業。京都大学経済学部卒、ボストンコンサルティンググループにて企業の経営戦略策定を支援。