ポニーテールが薄毛の原因になるかもしれません。このような薄毛は「牽引性脱毛症」と呼ばれ、特に女性に多く見られる症状です。今回はこの「牽引性脱毛症」について詳しく解説します。正しい知識で正しく治療が行えるよう、原因や見分け方、治し方をご紹介します。
髪が強く引っ張られる髪型を継続することによって髪が抜けてしまうことを「牽引性脱毛症」といいます。特に、前髪を後ろに引っ張るような髪型を長期間続ける方に多い抜け毛の種類です。短期間で一気に髪が抜けるのではなく、長期間に渡って徐々に抜け毛が進行します。
牽引性脱毛症の原因は、蓄積された頭皮へのダメージです。ポニーテールやオールバックなど、髪の毛を強い力で結んでいる状態が長く続くと、頭皮にダメージが蓄積して毛髪が脱毛します。また、常に同じ分け目で髪をセットする方も、分け目の頭皮にダメージが蓄積して髪が薄くなる方がいます。
牽引性脱毛症は年齢にかかわらず生じるのが特徴です。したがって、高校生や大学生でも頭皮にダメージを蓄積することによって、牽引性脱毛症に悩まされるケースが存在します。
ここまで牽引性脱毛症について解説してきました。しかし、実際に自分の抜け毛の原因が牽引性脱毛症であるのかどうか分からない方もいると思います。そんな方に向けて、ここでは牽引性脱毛症の見分け方を紹介します。
ポニーテールなど髪を引っ張る髪型を続けていると、引っ張られるダメージにより牽引性脱毛症という薄毛の症状が引き起こされてしまいます。また同じ前髪の分け方を続けているだけでもダメージが蓄積し、薄毛を引き起こすリスクがあります。
普段どのようなヘアスタイルをしているかによっても、牽引性脱毛症であるかどうかを判断できる可能性があります。ここでは、牽引性脱毛症になりやすいヘアスタイルを紹介します。
・ポニーテール
・団子結び
・かきあげ
・エクステ
これらはいずれも頭皮を強く引っ張ることでダメージを蓄積する可能性があるヘアスタイルです。ただ、必ずしもこれらのヘアスタイルが悪いということではありません。長期間に渡ってほぼ毎日、このようなヘアスタイルをすると牽引性脱毛症となる恐れがあるということを覚えておきましょう。
牽引性脱毛症は治療可能な症状です。ここで紹介する方法を参考に、ご自身に合った方法を見つけましょう。
ヘアセットを変えることで頭皮へのダメージを軽減することができます。職場によっては髪型が指定されるケースもあると思いますが、そのような場合には分け目を変えるなどの方法を取っても良いでしょう。
牽引性脱毛症は、頭皮の血流も大きく関係します。頭皮マッサージを行うことで頭皮の血流を促進し、発毛を促す効果が期待できます。ここで気をつけなければならないのは、強くマッサージしすぎてかえって頭皮にダメージを負わせてしまうことです。適切な強さでのマッサージを心がけましょう。
ヘアセットを行う際、ヘアアイロンを使用する方が多いと思いますが、実はヘアアイロンも髪を強く引っ張ってしまう原因になりえます。ヘアアイロンを使用する頻度を下げることで頭皮へのダメージを軽減することができるでしょう。
牽引性脱毛症は頭皮へのダメージによって生じるため、一度治療に成功しても再び症状が現れることがあります。そうならないためには、とにかく頭皮へのダメージを減らすことです。それに加えて、生活習慣も髪の健康のためには重要です。適度な運動や食生活の見直しも抜け毛の予防には効果を発揮します。
今回は牽引性脱毛症について解説しました。牽引性脱毛症は頭皮へのダメージを軽減することによって治療が可能です。また、自分では抜け毛の原因が牽引性脱毛症であるかどうか、判断が難しいケースもあると思います。そのような時には一人で抱え込まず、気軽に医師に相談することも必要です。また、治療の際は焦らずゆっくりと取り組んでいきましょう。
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医療家系で育ち、若くに父が病死したことから、ヘルスケア領域での社会貢献を志す。自身が薄毛に悩んだ経験から「すべての人をデリケートな健康問題から解放する」をミッションにしたオンライン診療サービスActually, を創業。京都大学経済学部卒、ボストンコンサルティンググループにて企業の経営戦略策定を支援。