薄毛が気になってきた方などは自分の薄毛が一体どれくらい進行しているのか気になりますよね。自分の薄毛の進行度を正しく知ることで進行している薄毛に対して効果的な対策が取れると思います。今回は男性で最も多いタイプの薄毛であるAGA(男性型脱毛症)の進行度の見分け方についてご紹介します。AGAは成人男性が発症する脱毛症で、頭頂部や生え際の髪の毛が徐々に薄くなっていく進行性の脱毛症です。放っておくとどんどん進行するので早期に対策するのが非常に重要です。 医学的には、AGAを7つのステージに分けて、深刻度と治療法を整理することが一般的で、今回もその分類に則り、ステージごとの特徴と治療法について紹介しますので、ぜひご自身の参考にしてください。
AGAの最初の段階は、生え際の後退がほとんどなく、頭頂部の脱毛もないふさふさの頭髪の状態です。この段階は便宜上AGAの最初の段階に含められていますが薄毛の症状はまだほとんど現れていない段階です。
この段階で現治療などを行う必要はありませんが、AGAは遺伝の影響を受け、突然発症することもあります。自分の髪の状態はこまめにチェックしておくと良いでしょう。
こめかみ付近の脱毛が目立ち、上から見ると生え際がV字やM字になり、こめかみあたりの地肌が地肌が見える状態です。
状態は比較的軽度ですが、この段階から抜け毛の治療を開始するのがベストです。またこの段階であれば、AGA以外の薄毛の原因も考えられます。喫煙や運動不足などは薄毛に影響を及ぼしますので、生活習慣の見直しも有効かもしれません。
生え際がより後退し、はっきりとしたM字またはV字の形になっている状態です。頭頂部が薄くなる人もいます。
この段階以降は治療薬を使っての本格的な治療をお勧めします。脱毛を抑制するフィナステリドや、発毛を促進するミノキシジルなどを使いましょう。
生え際の抜け毛が多く、頭頂部の毛髪はまばらか、まったく無い状態です。この段階では生え際の後退だけでなく、頭頂部の薄毛も目に見えてわかるような状態になってきます。
大量の髪を元に戻すことは難しいかもしれませんが、治療薬の使用により今ある髪を維持し、太さや範囲を改善できる可能性があります。自毛植毛手術(毛が抜けてしまった部分に自分の毛髪を移植すること)によって頭皮と生え際に厚みとボリュームを取り戻す人もいます。
これまで別々で進行が進んでいた生え際と頭頂部の薄毛が繋がり、生え際と頭頂部を分ける毛髪が薄くなった状態です。
薬の使用は抜け毛が進むのを防ぐのに役立つ可能性がありますが、すでにホームケアのみでの対策では改善が難しく、自毛植毛の方が有効な選択肢になるかもしれません。
この状態では、髪が全体的に軟毛になっており、生え際と頭頂部に毛髪はほとんど残されておらず、その他の部分でも全体的に髪が薄くなっています。
薬の使用による改善効果は限定的になります。自毛植毛をおこなっても、髪を完全に取り戻せる可能性は低いでしょう。
AGAの最も進行した状態で、後頭部以外の毛髪がほとんど失われた状態です。
この状態では残念ながら有効な治療法はほとんどありません。産毛が生えている場合、毛根が完全に死んでしまっている訳ではなく、薬の服用でも治療が可能な場合があります。
ご自身の薄毛進行度は把握できたでしょうか。本記事の判別方法はあくまで簡易的なものに過ぎないので、判断が難しい場合クリニックなどで進行度を判断してもらいましょう。
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医療家系で育ち、若くに父が病死したことから、ヘルスケア領域での社会貢献を志す。自身が薄毛に悩んだ経験から「すべての人をデリケートな健康問題から解放する」をミッションにしたオンライン診療サービスActually, を創業。京都大学経済学部卒、ボストンコンサルティンググループにて企業の経営戦略策定を支援。